Vol.2『FPCは曲げられる』

FPCはFlexible Printed Circuitの略で、曲げられるプリント基板ということになります。
FPCはケーブルやハーネス、FFCのような他の配線材料と比較して、薄くて軽い、高耐熱性、柔軟性、耐屈曲性、耐折性に優れるという特性があります。

一口に曲げられると言っても用途は様々で、HDDやDVDドライブのように繰り返し屈曲性を求められる場合や、携帯電話のヒンジ部のように繰り返し折り曲げが求められる場合もあります。
また、電子機器の小型化や薄型化が進むことで、小さな筐体内にFPCを折り畳んでおさめるような使い方が主流になってきています。
このような用途では繰り返しの折り曲げ耐性とは違い、はぜ折りをしても導体の断線やクラックが発生しないこと、曲げた形を維持できることが求められます。また折り曲げても断線しにくくなるような構造、配線のデザインについても工夫が必要になってきます。
従来のカバーレイだけでなく、柔軟性の高いソルダーレジスト、感光性カバーレイも使用できますので、高密度実装の対応も可能です。

山下マテリアルでは
①お客様の求める仕様に合わせた構造・配線デザインのご提案
②ご要望に応じて、折り曲げ加工をしてからの納品
③繰り返し折り曲げ試験、折り曲げ状態での環境試験及び電気特性試験データの提供
が可能です。